本日、子供のボーイスカウトのクリスマス会でお芝居をやるから、脚本書いてね★と頼まれました。
4日で。Σ( ̄ロ ̄lll) えー・・・
・・・どないせえって。
ま、書きましたよ。だって今週忙しいもの。こういうのは、やれる時にやっておかないと、後でハマる。
でも、今見直して見ると・・・これ絶対、没るよな・・・
というわけで、せっかく書いたのにもったいなから、晒します。くそう。
ちなみに、以下、
- ドラえもんをモチーフに、秘密道具を一つ出す
- 登場人物は7人
- 10分程度
<秘密道具:「サンタ煙突」>
願い事を紙に書いて、煙突に入れると、チビサンタがでてきて、プレゼントをくれる。
<登場人物>
ドラえもん
のび太
チビサンタ
しずかちゃん
スネ夫
ジャイアン
のび太のママ
さてさて、はじまりはじまりー。
<Chapter 1: 小さき欲望と大きな後悔>
のび太: ドラえもーん!ドラえもん: なんだいのび太くん?
のび太: プレゼントだしてよー!
ドラえもん: いきなりかい・・・。
のび太: いいから出してよー!
ドラえもん: まあまあ、そう慌てないで。こんどはどうしたのさ?
のび太: だってだって、スネ夫がクリスマスプレゼントで自転車買ってもらったってー!
ドラえもん: でものび太くん、こないだのテストで0点とったから、ママがクリスマスプレゼントはあげませんよって・・・
のび太: なんとかしてよー。
ドラえもん: しょうがないなあ・・・(ごそごそとポケットを探る)・・・てってれー!「サンタ煙突」ー!
のび太: なあにこれ?
ドラえもん: ふふふ、これはね、欲しいもの紙に書いて入れると、小さなサンタがプレゼントしてくれるんだ!
のび太: すごーい!・・・じゃ、さっそく自転車を!
(のび太、メモをとりだし、さらさらと何か書いて、煙突に入れる)
のび太: ぐふふふ、これでしずかちゃんとツーリング・・・ふたりでツーリング・・・でへへへ
ドラえもん: ・・・。
チビサンタ: 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!
のび太: あっ!なんか出てきた!
チビサンタ: 誰だボクチンを呼んだのは?(ドラえもんを指差す)お前か?
ドラえもん: ぼくじゃないよ。そこのメガネ。
のび太: め・・・メガネ!?
チビサンタ: お前か!!よろしい、目をつぶれ!
(のび太、目をつぶる)
チビサンタ: よろしい・・・はい、プレゼント!(のび太の前に手を差し出す。その上には小さな自転車のおもちゃ。)
ドラえもん: ・・・。
のび太: (目をあける)・・・え?
チビサンタ: ・・・。
ドラえもん: ・・・。
チビサンタ: お前の願いは聞き届けられた!ではさらばだっ!(去る)
ドラえもん: いっちゃった。
のび太: (うなだれている)
<Chapter 2: ただわたしはちいさなちいさなしあわせを>
(ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴る)ドラえもん: あれっ?誰かきたよ。
しずか のーびーたーさーん!こんにちはー!
のび太 (うなだれている)
しずか お邪魔しまーす。
ドラえもん: 勝手にはいってきたよこの女・・・
しずか: のび太さん、自転車買ってもらえた?今度私とピクニック行くんでしょ?
のび太: (黙って手のひらを静かに差し出す。)
しずか (のび太の手にある自転車のおもちゃを見て)・・・そう。のび太さんらしいわね。くすっ。
ドラえもん しずかちゃん、それはあんまりだ!
しずか のび太さん、もっとビッグな男かと思ったのに。はー。(足元の「サンタ煙突」を目ざとく見つける)あらドラちゃん、これなあに?
ドラえもん: これに欲しいものを書いた紙を入れると、プレゼントしてくれるんだ。
しずか: まあ素敵!・・・私がー、ほしいのはー。素敵なだんなさまとー。大きなお家とー。おっきな犬とー。それからそれからー。
ドラえもん: しずかちゃん、そんないっぱい、紙に書けないよ・・・
しずか: なによケチ。ちょっとその紙かしなさいよ。(ドラえもんから紙とペンをひったくる)さらさらさら。はい。これ、ここに入れればいいのよね。(紙を投げ入れる)
ドラえもん: ・・・何て書いたの?
しずか: イ・ケ・メ・ン♪
ドラえもん: ・・・。
のび太: (うなだれている)
チビサンタ: 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!
ドラえもん: あー・・・きたきた・・・。
チビサンタ: 俺を読んだのはどいつだ!(しずかを指差し)お前だな!・・・こんどは簡単だったぜ!
しずか: まあ素敵!
チビサンタ: ほらよっ!(と、何か細長いものを、しずかに押し付ける)
しずか: え・・・なにこれ・・・
チビサンタ: その年でイカメンが食べたいなんて、しぶいじゃねえか!おとっちゃんにプレゼントかい?・・・じゃっ!(去る)
ドラえもん: イカソーメン・・・
しずか: イカ・・・メン・・・(なきくずれる)
ドラえもん: まあ、そんなところだと思った・・・。
<Chapter 3:きみはなかまだといったじゃないか>
(ピンポンピンポンピンポーン!ピーンポーンンン!けたたましい玄関のチャイム)スネ夫: ドラえもーん!たすけてー!
ドラえもん あれっ、スネ夫の声だ。どうしたんだろ。
スネ夫: (駆け込んでくる)ドラえもん、たすけてよ!じゃ、じゃ、じゃじゃじゃ!
ドラえもん: ・・・ジャジャジャジャーン?
スネ夫: なにいってるんだ!じゃ、ジャイアンがー!
ジャイアン: (駆け込んでくる)おうスネ夫、逃げるんじゃないよ!ちょっと自転車貸してくれよ!
スネ夫: いやだよ!ジャイアンに貸したら絶対壊すもの!
ジャイアン: あんだとコラー!
のび太: (黙って手をジャイアンに差し出す)コレ・・・で・・・よけれ・・・ば・・・。
(一同、のび太を見る)
ジャイアン: ・・・。
スネ夫: ・・・。
ドラえもん: ・・・。あ、あの、のび太くん・・・。
ジャイアン: (我に返り)な、なんだよのび太!コレおもちゃじゃねえか!おれさまをバカにしてるのか!?(のび太に詰め寄る)
ドラえもん: じゃ、ジャイアン、あばれないで!
(そこへのび太ママ登場。ドアばたーん。)
のびママ: うるさーい!なにさわいでるの!静かにしなさい!!
のび太: ママ・・・。
のびママ: のびちゃん、宿題はやったのっ!?(のび太の手の上の自転車を見る)・・・なあにコレ。クリスマスプレゼントは無しって言ったでしょ!?プレゼント買って欲しかったら、ちゃんと勉強しなさい!!
のび太: (くずれおちる)
のびママ: まったく、忙しいのに!!(足元の「サンタ煙突」に目をとめる)あら、こんなところにゴミ箱が。ちょうどいいわ。(ポケットから紙切れを出し、煙突に捨てる)
ドラえもん: あ・・・。
のびママ: お買い物行ってたら、遅くなっちゃった。はやく晩御飯のしたくしなきゃ。・・・のびちゃん、ちゃんと宿題やるのよ!!宿題やらないと晩御飯抜きよ!!(出て行く)
チビサンタ: 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!
(一同、チビサンタを見る)
チビサンタ: おうおう、今度はだれが俺を読んだんだ?・・・まあいいや。頼まれたプレゼント、持ってきたぜ!えーと、(買い物メモを読み上げる)にんじん、じゃがいも、豚バラ100グラム・・・
(にんじんとじゃがいも、豚バラを煙突から出す。一同、あっけ)
チビサンタ: ・・・あとはカレーのルー、と。なんだなんだ、今夜はカレーかい?うらやましいねえ。願いは叶えたぜ!じゃっ!(去る)
(一同、くずれおちる。暗転)
・・・だれかたすけてー