2018年4月21日土曜日

かたるべきもの:ただの日記 #literature #FrançoisMauriac

日々笑って過ごせるといいなあ、と思いつつ歯ぎしりの毎日です、みなさんこんばんは。

今日はネガティブです。休日なのに。はー。

チラシデザインのお仕事いただきましてね。
「ラフイメージ」としてもらったデザイン案があまりにもアレで・・・。
トンマナの指定も、どんなチラシにしたいかのご要望もないし、それじゃーちょいと頑張るかー、と。
張り切って情報整理して、再構成して納品しましたら。

「ラフと違う。ラフと同じようにやりなおせ」と一言。

・・・。凹みましたよねー、もう。
まあ、ご要望はご要望ですから、最初から組みなおして再納品したんですけど。
そしたら、そこで音信不通ですよ。

まあいい勉強になりましたけどね。人生の肥やしだ肥やし。そう思ってあきらめる。

そういえば、フランソワ・モーリヤックの小説に「テレーズ・デスケイルウ」ってのがありまして。たぶんフランス留学時代の課題図書だったと思うんですけど。
結構難しい文体の小説で。結局、遠藤周作さんの邦訳は全部読みましたが、原文は途中で挫折しました・・・(*´ω`)

で、この小説、本文よりも前書きが好きなんですよね。
特に好きなフレーズがこちら。
"Les «cœurs sur la main» n'ont pas d'histoire;"
(内に暗い秘密をもたぬ人間は語るべき何ものもないからだ。)
正直原文よりも、遠藤周作さんの訳文に痺れますね。
「avoir cœurs sur la main」ってのは、「Être généreux」、つまり「寛容な」程度の意味らしいです。
つまりこの一文を直訳すると、「『寛容な』者たちは物語を持たない」てな感じですよ。

それを、「内に暗い秘密をもたぬ人間は語るべき何ものもない」って、カッコよすぎます。

いいなあ。こういう翻訳ができるようになりたいなあ。

さて、やなことばかり引きずっててもしょーがない。
キモチ切り替えていきたいと思います。みなさんおやすみなさい。ちゃおー。


追記:
「テレーズ・デスケイルウ」の前文で、もう一つ好きなフレーズはコレ。
"Du moins, sur ce trottoir où je t'abandonne, j'ai l'espérance que tu n'es pas seule."
(だからあなたと別れるこの歩道で、今後もあなたにはキリストがついていかれることをぼくは願っているのである。)
コレもかっこよすぎる。普通に訳せば「あなたを見捨てるこの歩道で、せめてあなたが一人きりでないことを願っています。」くらいになるはず。
それを・・・!キリストって!カッコイイ・・・!

コレはじめて読んだのは確かフラれた直後で、ひとりベローチェで泣きそうになったよな。

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